1960年代のSPHINXのブローチです。
マーカサイトがふんだんに使われたブーケのデザインで、彫られた紋様にもSPHINXらしさが感じられます。
マーカサイトは（白鉄鉱）金属光沢のある石で、18世紀中頃からダイヤモンドの代用品として使われ始めヨーロッパで大流行しました。マーカサイトの原石は空気に触れると黒くなっていきますが、その独特の深く落ち着いた輝きがとても美しく黒いダイヤとも言われてきました。
1920年代のロンドンでは街中の宝石商を埋め尽くすほどにマーカサイトのジュエリーは人気だったそうです。
イギリスのジュエリーメーカーであるSPHINXでもマーカサイトを使ったジュエリーは多く作られており、こちらのブローチもそのクオリティの高さがうかがえるお品です。
裏面にSPHINXのの刻印が入っています。

年代：推定1960年代頃
サイズ：約W3×H5.8cm
商品番号：a230906-58
刻印：あり／SPHINX

【SPHINX／スフィンクス】
1948年創業のイギリスのコスチュームジュエリーブランド。
本物の宝石のように見える非常に高品質で美しいデザインのジュエリーを制作していることで大変有名で人気のジュエリーメーカーでした。
クオリティーの高さから、自社製品の他にKenneth jay Laneや、Butler&Wilsonなどのブランドや、ニューヨークの高級百貨店Saks 5th AveやNeiman Marcus、Bloomingdalesなどのためにもジュエリーを制作していました。
1990年代に操業を中止しており、現在では多くのコレクターから大変高い人気となっています。中でも50,60年代のスフィンクスのジュエリーは多くのコレクターが求めるアイテムのひとつとなっています。

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